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2004.06.12

まばたきひとつの間に…

昼過ぎ、眠気が抜けきらずぼーっとしたままネットを立ち上げた。
目に飛び込んできた文章は、頭を横殴りされたような衝撃だった。
それはきっと毎年数多く繰り返される、プロの世界ではあたりまえのような出来事のひとつ。特筆すべき珍しい話ではないんだろう。
だけど、私にとってはそうじゃない。
おそらく多くのベガサポにとっても、同じなのだろうと思う。

たった5試合。
彼がベガルタの選手として本当に輝けたのはたった、それだけに過ぎない。
でも、時間でははかれないものをたくさんくれた。
開幕5連勝という記録も、見ていて気持ち良くすらある試合内容も、J1なんてちょっちょいのちょいさっ!って雰囲気も、彼がいなかったら成し得なかった。
2002年1stStage第6節浦和戦。あの瞬間のことは、忘れたくても忘れようがない。
スタンドで、不覚にもぼろぼろに泣いてしまったのは、後にも先にもあの時だけだ。
2001年の西京極でも、2003年のビッグアイでも、確信や覚悟があったせいか私は結構冷静だった。
けどあの時は、悲しいのか苦しいのか辛いのかわけのわからない衝動で涙が出た。

どんな色のユニフォームでもいい、ピッチを駆ける姿を見たいと思っていた。
けれど、それももう叶わない。
あんなことがなかったら。もっと成熟したクラブだったら。あれほど負けが込んでなかったら……。考えても詮無いことばかりが頭に浮かぶ。
悲しいとか寂しいとか辛いとか申し訳ないとか、いろんな感情がごちゃまぜで、きっと「やるせない」というのはこういうことなんだろうと思って、また泣けた。
それでも、なにがあっても時間は待ってくれない。それがかなしい。
ほんのまばたきひとつの間に、すべてが変わってしまうこともある。なにもかもがひっくり返ってしまうこともある。
そんな、普段は意識すらしないようなことを突き付けられて、その一瞬の重さを切実に思う。同時に、気の遠くなるような長い時間の葛藤の深さも。

いまはもう、感謝とともに祈ることしか、私にできることはない。
福永泰がこれから選んでゆく道に、いつの日か祝福と栄光が訪れるようにと。

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