2006.02.04

うたは旅をする。

NHK BS2で立て続けに音楽ドキュメント(?)を見ました。
1月30日の『君はオーティスを聴いたか~忌野清志郎が問う魂の歌~』と、2月2日『世紀を刻んだ歌 明日に架ける橋~賛美歌になった愛の歌~』です。
後者は特に、昨年ハイビジョンで放送された時から、早く地上波かBSアナログでやってくれないかと心待ちにしていた番組。S&Gの「明日に架ける橋」は私がこの世で2番目に好きな曲であり、アルバムですので。
…で、今日のタイトルはその番組の印象的なナレーションの一節なんですけれど。

恥ずかしながら私、オーティス・レディングがあんな夭逝してたとは知りませんでしたし、「明日に架ける橋」のアレサ・フランクリンversionも認識ゼロでした。
なんというか…歌というのは、多くのものを内包するのだな、と。
名曲であればあるほどたくさんの人の心に残るわけで、そしてまた、だからこそいろんな想いを託される。
南部出身のオーティス・レディングは人種差別の真っ只中で、肌の色を越えたメンバーとツアーを周り、ベトナム戦争下で人々を支えた「明日に架ける橋」は、同時多発テロでまた人を癒し、海を渡った南アフリカでアパルトヘイトに苦しむ人々を勇気付けた。
ただ単に「いい曲」とか「好きな歌」でいいんだけど、背景や歴史を垣間見れば、それがまたなにかを考えなにかを得るきっかけになったりもする。
なんかこういう音楽の聴き方って、学生時代以来のような気がする。

NHKは12月の「ロック誕生50年」とか、正月の「ブロードウェイの100年」という英米との共同制作番組とか、なかなか興味深いのが続きますね。
『世紀を刻んだ歌』のシリーズは「OVER THE RAINBOW」も面白い作りだったし。
ドキュメントやらせたら、やっぱNHKは強いよなぁ。

ということで、オーティスについてちょろっと検索かけて行き当たったサイトで、ずっと疑問だった『竹田の子守唄』についても知ることが出来たりしたのでした。
一昨年(仙台では1クール遅れで昨年初め)放送された、小田和正の『風のように歌が流れていた』で山本潤子さんが歌ったのを聞いたんですけれど、その時のコメントが引っかかっていたんですよね。
フォークルの『イムジン河』もそうだけれど(これはつい先日、テレ朝の報道ステーションで特集されてましたね)、歌が歌としてだけでない意味を持ってしまう難しさも、あるのだなと…。

ここ最近にしては珍しく、いろいろとふか~く考えさせられたりしたこの数日なのでした。

| | Comments (51) | TrackBack (0)

2005.05.10

『RIVERDANCE THE 10th ANNIVERSARY』来日公演決定

アイルランドの最高傑作ミュージカル『RIVERDANCE』が、今年10~11月にまたしても来日決定したらしい。
しかも今年は、初舞台から10年。
今回も仙台にも来てくれるし、観たいなぁ。
03年の仙台公演を観たけど、やっぱり私はあの音楽がお気に入りです。その時は生バンドにすごく近い席だったので、舞台上のダンスよりも演奏のほうに7割くらい気が行ってたかもしれません(^_^;)

そもそもこの『RIVERDANCE』に興味を持ったきっかけは、フィギュアスケートのアイスダンス。97-98年シーズンにボーン&クラッツ組がフリーで使ったのがこの曲でした。
特に長野五輪のフリーは素晴らしく、メダルに届かなかった(総合4位)のがいまでも残念でたまらなかったり。
ストーリー性のある構成が多かった中で、これぞまさしくダンス!なスピード感溢れる演技とステップでの4分間で、圧倒された記憶があります。
その時に曲にもとても惹かれて、いろいろ調べてミュージカルが大元だったとわかったわけですが。
舞台を観てつくづく「やっぱりあのフリー演技はすごかった」と思い返したもんです。

妙に琴線に触れたケルト音楽をきっかけに、あれこれとアイルランドについて調べるようになりましたけど、なぜかやっぱり心惹かれるところがあるんですよねぇ。
激動の歴史を知るにつけ、02年のワールドカップで見せたアイルランドチームの『諦めないメンタリティ』は(グループリーグのドイツ戦はすごかった)、まさしくアイリッシュの真髄という感じがしますね。
あまり海外に興味がない私の、唯一長期滞在してみたい国です、アイルランド。

それにしても、仙台公演は11月なのに、e+のプレオーダーはもう今月末。
半年先の予定なんて未定なんだけどなぁ…(溜息)
でもなんとか観に行きたいところです。

| | Comments (15) | TrackBack (0)

2004.12.05

佐藤竹善インストアライヴ in HMV仙台一番町

長らくほっぽりっぱなしでしたが、低迷状態からやや浮上してきましたんで、ぼちぼち更新していきます。
ベガルタの試合レビュー(らしきもの)は、試合開催日あたりの日付に遡っておいおい追加していくつもりなんで、読んでやるよという奇特な方(^_^;)は、カレンダーから辿るかカテゴリ一覧でご覧下さいませ。

今日は仙台でもものすごい強風。
ここのところすっかり出不精に拍車が掛かってるので、いつもだったらこんな天気じゃ外出しないんだけど、今日はがんばった(笑)
10月末にカバーアルバム『THE HITS~CORNERSTONES 3~』をリリースした佐藤竹善のインストアライヴがあるというので、強烈な向かい風もなんのその、自転車飛ばしてサンモールまで行ってきました。

14時から開始の予定が、首都圏も大荒れで予定の新幹線に乗れず到着が遅れたそうで、少々押し。
ユニバーサルの担当さんの話では、お客さんが入った状態でリハをやったらしい。更に竹善さん本人によれば、新幹線で爆睡したせいで声が出なくて大変だったらしい(^_^;)
惜しいもの見逃しちゃったかなぁ(笑)
今日歌ってくれたのは「インストアライヴではおそらく最高」(前出の担当氏)の6曲。

1.amanogawa
2.はじまりはいつも雨
3.トーキョー・シティ・セレナーデ
4.Through The Fire
5.木蘭の涙
6.Last Christmas

1曲目は前作『CORNERSTONES2』から。
4曲目は未収録ですが、先日BS1でオンエアされた弾き語りツアー “Welcome to my room”でもラストを飾っていた曲で、本人曰く次のアルバムあたりに入れたいとのこと。
それ以外の4曲は今作の収録曲。
締めがクリスマスソングなのは時節柄ですかね(そういやNHK『スタジオパーク』でもそうだったなぁ)。今年はドラマのおかげで10月から聴いてる曲ですが(^_^;)、オリジナルとも他のアーティストのカバーとも違って、竹善仕様はかなりカラリとしたテイストになる感じ。私としては結構好き(毎年聞いてるクリスマスセレクションの中身を差し替えようかしら(^_^;))
秋になると何故か聴きたくなる竹善さんの歌、それはやっぱり暖かみがありつつも湿度を感じない彼独特の声のせいかもしれません。だからどんな曲をどんなふうに歌っても重くなりすぎず、でもちゃんと響いてくるのかなぁと思ったり。もちろん上手さっていう要素もあるんだけど。

今日は、歌ってる途中で「あ、間違えた」と言いつつ続けたり、tokyoがNYになっちゃったり、歌い出しのキーが高過ぎてやりなおしたり(「要さんのキーだった」木蘭の涙)、ご愛嬌な場面もしばしば。しっかり聞かせつつもラフな感じはインストアライヴだからというよりも、これぞ竹善流ってところでしょうか。
相変わらずMCは楽しくて、高校時代の部活の話(軽音部と世界民族民謡クラブのW所属だった)とか、大学同窓の浜田省吾との初対面の時の話(ふたりとも卒業はしていないそうで…)とか、ぐずり出しちゃった小さい子供に話しかけちゃったりとか、縦横無尽ぶりはさすが(^_^;)
おかげですっかり時間が押せ押せで、結局1時間以上やってましたかねぇ。贅沢なイベントではありました。

今回のアルバムは選曲が賛否両論だった部分もあったようだけれど、「ジャンルを問わずいい歌はいい」というある意味で潔くすらある姿勢は、私は推しです。歌に貴賎はないし。
BGMにさらっと流すもよし、じっくり噛み締めて聴くもよし、という仕上がりじゃないでしょうか。私なら、寒いこの時期に暖かい部屋で美味しいお茶でも飲みつつ、がいいかな。
来年はオリジナルのソロアルバムを作りたい、と言っていたけど、次のツアーでは仙台も予定に入れてほしいなぁ、と思いつつ店を出ました。

『THE HITS~CORNERSTONES 3~』
cs3.jpg


で、帰りに一昨日オープンした「コーチ」のフラッグシップショップに寄って来ました。
さすがにかなり混雑してはいたものの、見て回るのに困るほどではなかったかな。入り口に警備員がひとり立ってたのにはちょっとびっくりだったけど。
なんかコーチの方向性も随分変わったんだなぁというのが正直な印象。
ここのショップにはほとんどのアイテムを置いているらしいですが、あんまり私はぴんとこなかった。モノグラムにはあまり食指が動かないし、革のものも以前とは素材がちょっと違う感じで好みとは言いがたいし、バッグの形にしても私としては使いやすそうな気はしないし…。スエードのショルダーだけはちょっと惹かれましたけど。
以前は定番だったはずの革のバッグ、かなり無理したけど買っておいて良かった…。
こういうブランドでも、定番商品を廃番にしたりするんだなぁ。結構意外かな。
とりあえず、もう当分足を運ぶことはなさそうです。

| | Comments (5939) | TrackBack (0)

2004.10.23

『ジーザス・クライスト=スーパースター[エルサレム・バージョン]』

山形市民会館まで遠征(笑)して、劇団四季の 『ジーザス・クライスト=スーパースター[エルサレム・バージョン]』を観て来た。
この日の主なキャスト。
 ジーザス・クライスト:柳瀬大輔
 イスカリオテのユダ:芝 清道
 マグダラのマリア :李 朱蓮

「主人公はジーザスだけど主役はユダだったね」というのが一緒に観た姉との共通見解。見せ場的にも曲のインパクトや完成度も、ユダのほうがオイシイ(^_^;) まぁその分難しいんだけど。
ユダのソロはほとんどロック系、これが原語だったらどんな歌だったんだろうなと、翻訳ミュージカルの痛し痒しな部分も感じつつ、アレンジはあくまでロック風味に歌唱は歌い上げ系ってところに、これが四季流?と思ったり。
あとはやっぱり、地方公演ではムリとわかってても、生演奏で観たかったな、と。全然違うからねぇ…。
『RENT』なんかを観てるので、私はそれほど違和感ないんだけど、考えてみればこれの初演は30年以上前、科白じゃなく全編歌、しかもロックテイストってのは内容も内容なだけに当時かなり衝撃だったかも。
宗教を意識することの少ない「イマドキの日本人」にとってはあくまで一作品でしかないけれど、当時のキリスト教圏での受け取られ方ってどうだったんだろう…。

曲的には、ユダもよかったけど、「ヘロデ王の歌」が衣装や曲調も相俟って西洋のバカ殿風(失礼(^_^;))ですごい気に入った。
あとはメインテーマ(?)の「スーパースター」、ここでこのポップな曲もってくるのかー!とちょっと驚いたり。
群集が序盤でジーザスを崇拝する場面と、終盤で罵倒する場面でのメロディと小道具が一緒で、その構成にまたやられましたね、掌を返す様がありありと伝わってきて。
でもやっぱり一番印象に残ったのはラストシーン、ジーザスが磔にされた十字架の、ステージに長く伸びた影でした。

今回よーくわかったのは、私は音と歌をメインに観てるんだなということ。
『リバーダンス』の時も、踊りのすごさもさることながら、音楽のほうがもっと気になったもんね(^_^;)
役者さんやダンサーの方々にとってはイヤな客かもしれません…。

| | Comments (13) | TrackBack (0)

2004.09.13

街が歌う日~定禅寺ストリートジャズフェスティバル

定禅寺ストリートジャズフェスティバルの2日目に足を運んできた。
今年で14回目というが、実は初めてなんである。
ジャズフェスとは銘打つが、オールジャンル。音量的な問題もあって、エリアごとにおおまかにジャンル分けされ、駅前から県庁付近まで、45ステージ666バンドの参加だったとか。
どこを歩いても生演奏が聞こえてきて、街全体が歌っているような感じ。
匂当台公園あたりが一番賑やかで、出店はあるわ人出はすごいわで、ほんと「お祭り」。
もともと春のあおば祭り、夏の七夕、冬の光のページェントに並ぶ秋のお祭りを、ということだったようなので、なるほどな雰囲気。
定禅寺通は片側通行止めで欅並木の下をフリーに歩けたりして、気持ち良かった。
ただ、ちょっと人酔いしてフィナーレまではがんばれず、それが残念といえば残念(^_^;)

来年はもっとたくさんのステージが見たいと思いながら帰ってきた。

| | Comments (258) | TrackBack (0)

2004.04.23

佐野元春、EPICから独立し新レーベル設立

やはり来たか、という感じだ。
元春はデビュー以来在籍していたEPIC Recordsから、とうとう独立を決めたという。夏発売のアルバム以降、新レーベルからの発売になるという。
発端は「コピープロテクト仕様」、いわゆるCCCDを採用するかどうかにあることは疑いがない。

流れはこうだ。
今月EPIC Recordsから発売予定だったアルバム「in motion 2003 - 増幅」に関して、コピープロテクト仕様で発売したいEPIC側と、収録時間の関係(CCCDでは収録時間が短く2枚組になる)から通常のCD仕様を希望した元春側とで意見が分かれ、発売日と形態が二転三転。
結局、通常仕様を希望した元春側が押し切った形で、発売日を遅らせ自主発売することで決着した。

今回は「収録時間」という点がクローズアップされたが、もともとCCCDは音質が劣るという点でアーティスト側に不満が出ていたのはよく知られるところだ。それでも、「他に権利を守る為の方法がない」という理由(と商業的な面)で納得せざるを得なかった側面はあるだろう。
ユーザとしても、アーティストやレコード会社側の権利を尊重するのはやぶさかではないが、そのために「音」という本質をないがしろにするのは本末転倒としか思えずにいた(技術先進国を自負するならもっとなんとかしてくれ)
業界からは賛否両論あがるかもしれないが、この元春の決断が「権利」と「クォリティ」と「商業」の共存に関して一石を投じることになってほしい。そうでなければ20数年来の関係を断ち切らざるを得なかった意味がなくなる。

ユーザに対して正面を向き続けるあたり、やはり元春は元春。
NewAlbumの到着を待ちたい。

| | Comments (26) | TrackBack (0)